不登校という修行
ただいま次女うるちが自律性調節障害とお医者さんから言われ、この1ヶ月半、ほぼ学校に行ってません。
頭痛、腹痛、フラつき、体のきつさ、夜眠れない、朝起きれないなどの症状があり、走ったり、飛び回ったりという子供らしいことができません。
脳の異常なし、血液検査も異常なし、ただ血圧だけが基準値最低レベルで、このせいだろうということで血圧を上げる薬をいただいています。
キツくても少しずつ学校に行ったほうがいいのか、症状が治まるまで休んだ方がいいのか、大変悩みました。
1週間、私が仕事を遅らせて出勤して、一緒に登校しようと試みましたが、学校に行ったのは月曜日の1日だけ。
次の1週間は完全に休んで、一日中YouTubeを見てばかりで、ダラダラしていました。
そんな姿を見て心底ガッカリして、つい強い口調で学校行けよ!とか怒ってしまうし、毎日学校を休む旨の電話はしないといけないし、夕方になれば担任から毎日電話が掛かってくる。
自己嫌悪や悔しさ、申し訳なさ、悲しさで、毎日しんどかったです。
職場の人に相談すると、学校で何か嫌なことがあるのかもよ、親に言えないこともあるんだから、と。
本人に聞いてみると、
「無いぜぇ」
というワイルドな返事。
私も少し笑いながらも、この子のがまん強い性格は知っているので、ますます不安は募るばかり。
生活習慣が原因なのか、精神的なものか。時間が経てば治るのか、カウンセリングが必要なのか。
寝ても醒めても次女の心配ばかり。
仕事はあるし、上の子おこめは受験生だし、子供会の役員はしないといけないし、実母の用事も頼まれるし、家は散らかり放題。
でも何もやる気が起きない。
イライラしたり、心配しすぎてめまいを起こしたり、ばあちゃん(私の実母)が、「あんたが甘やかすから!」と言った言葉にキレて怒鳴ってしまって、上の子おこめを泣かせてしまったり。うるちも傷ついたと思う。休みの日には1日ウツウツとしておかしくなりそうになることも。
ある日、そんな疲れが顔に出ていたのか、職場の方が大丈夫?と声を掛けてくださいました。
娘が心配で、自分が病気になりそうだ、と言いました。
そしたら
「あなたが心配して具合悪くなっても子供は治らないよ?」
と、その方も心配そうに言ってくださいました。
そうだよね。
その通りだ。
この言葉を頂いてから次第に私の意識が変わってきたと思います。
そしてまた、考えさせられる出来事にも出会いました。
市民病院にかかったときに、口や鼻に管をたくさん繋がれた赤ちゃんや、心臓病の赤ちゃんを見ました。
また、職場の方の息子さんが、小さい頃から体が弱く、手術が必要な病気であること。
そして職場のお客さんで、ダウン症のお子さん連れがいらっしゃったこと。
いずれの親御さんたちも、私のように、疲れきった、暗い顔はされていません。
自分の子供のことを病気ごと受け入れていらっしゃるように見えました。
私はなんと弱い母親だったのでしょう。
このくらいの病気で、子供より先におかしくなりそうになってしまうなんて。
不安になる前に、やれることをやろう。
そう考えることができるようになってきました。
昨日、小学校の運動会でした。
ずっと休んでいて、練習もできず、まだ体力も戻っていないうるちはほぼ見学していましたが、係の仕事と、担任の先生の配慮で、組体操のナレーションをさせてもらいました。
走ることはできなかったけど、最後の運動会に関われてよかったです。
そして今日、学校が代休で、昼前からうるちのお友達が、勉強を教えに来てくれました。
途中から、いえ、けっこう早い時間から遊びだしたり、出かけたりしていましたがw、いいのです、うるちが楽しそうだから。
明日、この楽しい気持ちのまま、学校に行ってくれるといいな。
まあもし、明日は行けなくても、だんだんと少しずつでも行けるようになるといいな。
私も少しずつ強いお母さんになれるといいな。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
ここまで、ちょうど一年前ぐらいに書いたものです。
この後から忙しくなり、ブログ自体うっちゃっていたのですが、1年ぶりに☆が付きましたよ〜通知がきて、ブログを書いていたことを思い出し^^;
更にこの下書きを見つけ、もう昔のだからと迷ったけども公開することにしました。
読んでいると、当時の私の心理状態が書かれていて、これは残しておきたいな、と。
今うるちは中一です。
その後、どうなったかというと、
なんとか中学校に通ってます。
入学当初は張り切って毎日登校していたのですが、5月の体育祭後から疲れが出て休みがちで(暑くなってきたのもあると思います)、でも週に3日ぐらいは通えてます。
小6はほぼ学校行ってませんので、がんばっているほうです。
市民病院の通院はやめました。
朝起きれない病気なのに、朝しか診察してくれないので、本人が辛かったらしいです。
先生との相性も良くなかったみたい。
4ヶ月通っても、全く良くならなかったし。
ネットで調べたら、自律神経の病気は鍼治療がいいということなので、近所の鍼灸院に通いだしました。
そうしたらみるみるうちに良くなって。。。。
とは行きませんでしたが、少しずつ、良くなってきているように思えます。
今でも通っています。
あと、小学校の器楽部も入っていてよかったです。
顧問の先生が、部活だけでもおいで、と言ってくれて、ちょっとずつ、コンクールのための練習や、夏合宿に参加できたりもしました。
本人もやりたいことのためにはがんばろうという気力が湧くようです。
小6の夏から秋にかけては、ちょうど昼夜逆転していた頃で、夜通しYouTubeを観て、朝5時頃眠くなり、早起きのばあちゃんと、おはよう、おやすみ、とちぐはぐなあいさつをしていた時期なので、本当によくがんばったなと思います。
私もこの頃は辛かった。
学校に行かず、ダラダラとYouTubeばかり観ている娘を見ているのは。
二言目には学校に行け!と言いそうな気持ちを堪え、ばあちゃんの学校に行かせろプレッシャーをやんわり抑え、娘にはそんなことは何も言わず、娘とばあちゃんの板ばさみにあっていましたね。
本人も行きたい気持ちはあるんだけれども、頭痛くて体キツくて、マンガ読んだりYouTube観たりしかできないんだな、と私も思うようになりましたし。
昼夜逆転は直すのがなかなか難しかったけど(鍼治療でもできなかった)、ある時から突然ころっと直りました。
本当に、突然に!
器楽部の音楽祭に出るために、自分から早く寝るようになったのです。
周りがどんなに言っても直らなかったのに!
この病気は(うちの子の場合は)、体の悪いせいだけど、本人次第で治る、ということがわかってきました。
周りがやいのやいの言っても快方に向かうことはなく、あくまで本人の自発的な心の動きによって。
親が学校に行け、行け、言ってる間は絶対行きませんでした。
私もいつ頃からか言わなくなりました。
それがよかったのだと思います。
入学前、中学の制服を着たのもよかったのかも知れませんね。
本人の意識が変わったとか、1からスタートできるチャンスと思ったからとか。
あまり意識させるのもいけないので、私は黙ってましたし、本人に特別尋ねたりもしませんでした。
あと、一緒になってYouTube観ながら笑い合ったり、不登校なのを自虐ネタにして笑いあったり、まあ、今思えばとにかく家族で笑ったのがよかったのかなと。
ばあちゃんもだんだん理解してくれるようになりましたし。
結局は周りが普段通りに接するのが1番なんですね。
ここまで来るのには長くかかりましたけど。
なかなか難しかったけど。
まだ完全に治ったとは言えないので、またいつ昼夜逆転するか、全く学校に行けなくなるか、正直ビクビクもんですけど、気長に焦らず寄り添っていきたいな、と。